思っていること、感じたこと。今の時点。

2014年06月24日/ よもやまばなし。

結婚のお祝いのコメントをたくさんいただいてありがとうございます…!
23件、なんていままでになかったのでびっくりしてしまいました。
こんなにお祝いしていただいて、幸せ者だなぁとしみじみ実感しています。
本当にありがとうございます。

私自身、38歳という遅めの結婚だったこともあり
これだけが人生の幸せではないと思っています。
若い頃から、結婚しいている人にきっかけを聞くと
必ず帰ってきた答えが「タイミング」でした。
そして私も今、それを実感しています。
きっかけはひとつではないと思うけれど、中でも「タイミング」は大きいのでは。
そのきっかけが来ないまま過ごしていた時には、
私のタイミングはおばあちゃんになってからかも~、と
気楽に構えようと思った時もありました。
でも気持ちは日々変わるものだから・・・。
落ち込む時はどん底まで落ち込んで、
私にはタイミングなんて一生来ないんだ…とか、
そうかと思えば、
このまま結婚しないかもしれないからひとりでも人生を楽しもう♫
と楽観的になれる日もあったりして。
でもそれはほとんど、周囲の誰かの何気ない一言があっての
浮き沈みだった気がします。
私のことを思っての言葉でも、
「早く結婚したほうがいいよ」
「年取ってからの子育てはきついから
誰でもいいからみつけてすぐに産んだほうがいいよ」
「運命のパートナーなんて待ってないでさっさと手を打ったほうがいいよ」
等々、これらの言葉は本当に本当につらいものでした。
悪気がないことをわかっているからこそ、
「うるさいな!」などとは言えるはずもなく、
傷ついた気持ちを隠し、笑ってその場を収める。
もちろんその場を離れて帰り道や家にたどり着いてからの落ち込みは
きっと女性なら誰でも想像できると思います。
その落ち込みを乗り越えるには自分自身で楽観的になるしかなく、
同じような悩みをもつ友人に話を聞いてもらってふっ切って…。
もし、もし周囲からのそういう言葉がなければ
きっともっと楽に息が出来ていたんじゃないかなと心から思います。
だから私は、晩婚で良かったと思っています。
こういう気持ちを体験してからの結婚でよかった。
悪気なく何気なく気持ちを傷つける言葉をセーブすることができるから。
自分で体験したことは絶対に忘れずに、
誰かのそんな思いを少しでも減らしたいと思います。


5年ほど前、突然同級生の男のことから電話がかかってきて、
電話に出たとたん、「子供作ろう~」と言われました。
???となった私は、
「○○?これさわこの電話だよ?間違えた?」と言いました。
けれど「わかってるー。もう俺たち年だから誰でもいいだろ。子供作ろうぜ」と。

私は、怒りが後でこみ上げてくる人なので
その場で適切なことが言えなくて後で悔しい思いをすることが多いのですが、
その時は瞬間的に言うべきことが言えました。
「頭おかしいんじゃないの。金輪際電話してこないで。」
そして一方的に電話を切りました。

とても失礼な切り方だったかもしれないけれど、
正直、その後も「あの時はよくやった私」と思えました。
冗談だと聞き流してあげることもできたかもしれないけど、
そうしたくなかった、その気持ちをそのままぶつけることができて良かったと。
いつもいつも、笑って聞き流すなんて無理なんだからね!と
正直、その子だけでなく、悪意なく傷つける言葉を発した全ての人に対しての気持ちでした。

ところが、その何週間か後。
恩師のお祝いがあって同級生の女の子だけが集まった席で、
中の一人から耳を疑うことを言われました。

「この前、○○(前述の男の子)と会ったんだけど、
彼女もいないっていうから、
『だったらさわこがいるさー、どっちも相手いないんだから子供でも作って結婚したら?』
って言ったんだよー」、と。

あまりのことに私は言葉が出ずに、絶句しているうちにお祝いの会が始まってしまって、
結局このときはいつものように何も言えませんでした。
けれどそのあと恩師のために一生懸命笑顔を作ることに集中して頑張った私が
家に帰ってどれだけ落ち込んだことか。
彼女が面と向かって私に言ったことからも、
親切心からの言葉だったことは理解できました。
でもそれを差し引いても、失礼極まりない、と思ってしまうことを抑えられなかった。
自分は大好きな人と結婚して、子供にも恵まれて・・・。
私はタイミングが訪れていない、その理由だけで
誰でもいいから結婚して子供を作らないといけないのか?と思ってしまいました。
そしてこれは私だけでなく、子供という存在に対しても失礼だし、
そんな理由で選ばれる男性にも本当に失礼なことだと思いました。
この言葉は、聞く立場によって全然違う意味に聞こえであろうことも考えました。
子育てというのは本当に大変なんだろう。
だから早く、少しでも若くて体力のあるうちに、という親切心からの言葉だろう。
でもでも。
私がただ単に、「ひどい!」と訴えて泣けるなら、もっと早く癒えたかもしれない傷も、
年齢が大人なだけにそう一方的に考えることもできず、
相手の背景も考えてしまうからなかなか消化できず…。
結果、笑って済ませるしかできない日々でした。

そんな中、仕事やプライベートで傷ついてぼろぼろになっているときに
出会ったのが結婚した彼でした。
あんなぼろぼろの私によく好意を持ってくれたなぁとよく思います。
そして彼は私のことを全肯定してくれました。
ああしたほうがいい、こうしたほうがいい。
人はとかくアドバイスが好きなものですよね。
親しくなればなるほど、相手のことを思えば思うほど、とは分かっていても、
やはり自分でもどうしようもない短所を指摘されてばかりは辛い。
そしてそんなアドバイスを受けてもどうにもできない自分に嫌悪感が増します。
こちらも大人だから、わかっているのです。
でもどうにもできないことに悩んでいるから。
ところが彼はぜーんぶ受け止めてくれました。
頑張ってる風もなく、うんうん、そうだよね、ととても自然に。
そんな日々を過ごして、私は自分が穏やかになっていくことに気がつきました。
変わった、というのは違っていて、
昔の私に戻った、というのがしっくりきます。
いらいらしてとげとげしていたのは、私が無理していたから。
無理しないでよくなったら、昔の子供の頃みたいな穏やかな私に戻れました。
だから、誰にも無理させたくない、と思います。
結婚はタイミング。
子供は授かりもの。
私は自分のタイミングで、自分の人生で与えられたものに感謝して生きていきたい。
だから私と同じようにまたそれ以上に辛い思いをしている人に、
さらなる一言を少しでも減らしたいと思います。
私が言わなければひとつ減る、そのくらいのことしかできないけれど
増えるより絶対いい。
彼がしてくれたように、私も周りの人を肯定して行きたいと思います。

そして、私は自分が体験したことしか見ていないかもしれない、
その危険性も自覚していたいと思います。
世の中にはいろんな問題があって、いろんなことで悩んでいる人がいる。
だから結婚や出産のことだけではなく、
私がまだ経験していないことに対して、「悪意ないひとこと」を発してしまう恐れがあります。
全部理解するのは無理だとわかっているけれど、
いつも相手の立場を考えて、アドバイスよりまずは聞く。知り合う。
それからにしたいな、と思います。


長くなってしまいましたが…。
これから結婚生活についても触れることがあると思うので、
その前に自分の今の気持ちを書いておきたかったんです。
そして、私が受けた言葉たちについて、傷ついたのは確かだけれど
発したその人たちを恨んではいないことも。
立場が違えば考え方も違うから。


最後に、お祝いのコメント、本当にありがとうございました。
とってもとってもあたたかい気持ちになりました。
次回はちくちく針仕事について書きますね!








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Posted by sawako at 12:33│Comments(7)
この記事へのコメント
ブログ 読ませていただきました。涙がぽろぽろあふれてきて、止まりません。
悩んでいたのは、私だけじゃなかったんだ~。。

現在、私は40歳、10年ぐらい同棲している人はいますが、結婚はしていませんし子供もいません。同世代は子育てに忙しいし、独身仲間は10才ぐらい年下になってしまうし、気がつけば無意識にプライベートで人に会うことを遠ざけて生活しています。どこかで自分に負い目を感じてしまっているのかな。。

sawakoさん、勇気をもって正直な気持ちを綴ってくださり ありがとうございました。sawakoさんの優しい言葉にとても救われました。
Posted by ふさこ at 2014年06月24日 17:40
まさしく、今その状態です。だから、さわこさんの言葉ものすごく嬉しい。いつも落ち込んだりしてたとき、さわこさんが趣味など楽しんでる記事を読んでは、私も楽しまなきゃなぁ。考えたって、(結婚とか)仕方ないもんなぁ。こんな風に人生楽しまなきゃ誰もよりつかないよなぁと思ったりもしてました。
まさか、さわこさんもそんな気持ちでいたとは自分だけじゃないのだと安心もしました。そした、私もいい意味でがんばろと思いました。
職場で、まさしく子供だけは作っときなといわれ、無責任な事言う人だなと思ったこともありました。

とにかく、私この記事読んで本当よかった。

ありがとうです。
そして、傷ついたぶん沢山幸せになってください。私もいい報告ができるようにがんばります。
Posted by あやか at 2014年06月24日 21:16
いつもsawakoさんのブログを読ませていただいて、私自身もいろいろな事を感じたり、考えさせられたり。今日は気が付けば涙が止まらず、最後まで読むのに時間がかかってしまいました。。。
ただ、今はなんだかすごく気持ちが楽になったというか。救われた気がしています。私自身は今、仕事が生活の8割くらいを占めていて、正直今は仕事で結果を出すことが1番の目標となっています。同世代の友人達はどんどん結婚して子供を産んで。たまにその友人達と逢うと、やっぱりそういう言葉をかけられたりして、笑ってやり過ごしている自分がいます。悪意がないのは分かるんですが、やっぱり辛い時があります。何が幸せと感じるかなんて、その人によって違うのになぁ。今、このタイミングでsawakoさんの言葉に出会えた事に感謝です。ありがとうございました。私もこれからもマイペースで進んでいきたいなって思います。
Posted by けめ at 2014年06月24日 21:31
じーん。。。 sawakoさん、ありがとう。
Posted by m at 2014年06月25日 00:15
さわこさんへ

はじめてコメントをさせていただきます。
私、今は43歳です。。婚姻届を出したのは、さわこさんと同じ38歳でした。

その時の私は、一番最悪な状況で、こんなぼろ雑巾の私でもいいと…2年の同棲を経ての入籍でした。
私の健康状態で妊娠や出産はどう考えても無理で、そのとおり子供はおりません。

当然、結婚式などと浮かれるモードゼロ。
ただ人生の思い出として写真のアルバムだけは作りました。

人間、幸せのものさしの基準って驚くほど違うと‥今でも痛感します。

ちょくちょく
助けて~と幼馴染みから連絡があり、話を聞いても
『その幸せに更になにを求めているの?』と感じることがそこそこあったりします。

もちろん、そんなことは言えなくて…
彼女のものさしに対して自分のものさしを理解して欲しいとお願いしたところで、そもそもの価値観が違うのでとうてい無理だからで…

私は今、普通の生活ができるよう、トラウマ治療とたたかっております。

幸せって、、、悪い出来事がないことだと…
いつも思います。
それ以上の幸せなど求める方が食いしん坊ではないかと…

さわさこんが、自分のあるがままでいられて、それを受け入れてくれるパートナーが現れたことを本当にうれしく思います。

どうか
ささやかなことに幸せを感じ、おだやかな毎日が過ごせますよう。。。

ただただ
心より願い、祈ります。。。。

お邪魔いたしました。
Posted by まゆみ at 2014年06月26日 10:51
さわこさんの言葉に心が救われました。
さわこさんの旦那様がしてくれたように昔の自分に一瞬だけ戻れて、涙が止まりません。

わたしも全く同じことで傷ついています。
立場が違えばこんな卑屈な受け止め方をしなくてもいいのもわかっています。

早く結婚をしなよ。してない=出来の悪い、とか恥ずかしいとかそんな風潮はまだまだありますね。
既婚者達はわたしのことを
自由でいいなぁ。お金が好きに使えていいなぁ。などと言ったり、旦那や家族の愚痴を言ったり。。。
かと思えば早く結婚しなよ!と。。
自分の尺度て考えた、いいと思うことをすごく強引に押し付けていることに全く気付いてもらえないことがつらいですよね。

結婚してる人たちは、結婚ということを自分で選択したひとがほとんど。
その逆で独身は、独身でいることを自分で選択してない人も多いと思います。

それなのに、独身は気ままでいいね、と言われると
本当に自分が好きでやっていることすらも
わたしだって結婚して忙しくしてみたかったわよ!と自分自身を否定していることに息が苦しくなるばかりです。

でも、その誰にも訴えようのない、
解決の出来ない気持ちをさわこさんが代弁してくれて、
一字一句、ほんとにそう!ほんとにそうなんだよー!と
今全身の力みが取れました。歯の食いしばりをほどくことが出来ました。

年々嫌な女になりつつあるわたしでしたが、
今日は笑っていられそうです。

ありがとうございます。
末長くお幸せに!!!
Posted by d at 2014年06月28日 09:07
きゃあ〜♡さわこさんご結婚おめでとうございます!!!素敵な旦那様とのエピソードに最後まで読まずに今コメントしています(笑)いつまでもお幸せに〜♡はぁー。ニヤニヤが止まりません♡最近マルシェになかなか行けずにいますがまた伺わせてくださいね♩
Posted by yu. at 2014年08月22日 16:21
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