「ゆうびんサクタ山へいく」

sawako

2009年09月06日 00:44

待ちに待っていた本が、届きました。
「ゆうびんサクタ山へいく」。



私が小学生の頃、課題図書だったこの本、内容も話し口調もかわいくて…。
お山に住むおばあちゃんにお手紙を出そうとしたら、
ポストの横に停まっていた郵便局の車についつい乗ってしまって、
そのまま親切な郵便屋さんに、おばあちゃんちまで「ゆうびん」されてしまう男の子の話。
大好きだったこの本を、甥っ子に読ませてあげたい、とずっと思っていたんです。


本の中には山の動物たちが数多く出てきますが、
「りす」や「カケス」「きつね」なんて、沖縄ではそうそう見られない(多分)から、
その聞きなれない響きに空想を膨らませたことを思い出します。
そして、楽しそうなお山の生活の描写。
「たきぎ」を運んで火をおこしたり、もうまるで夢の世界です。


その中でも、私のこころを惹きつけたのは、おばあちゃんが焼いてくれる、
サクタの顔に似せた「サクタ・ビスケット」。
私もいつか作りたい!と思っていました。
本が届いたら、「サクタ・ビスケット」を作ろうと意気込んでいたのですが、
手にした本を見ると、記憶の中と違って「サクタ・ビスケット」はちょっと不思議な形。
なので、一応「サクタ・ビスケット」と甥っ子の顔に似せたビスケットを作ることにしました。
ついでに、最近大量購入してしまった生姜を刻んで入れた、ジンジャークッキーも
恐竜やうさぎ、ハートの型で抜いて作ってみました。


    

↑うさぎモチーフ、好きです。   ↑サクタと甥っ子。     ↑わくわくする瞬間。


サクタのビスケットはあくまでも本に忠実にしよう、と決めていました。
おばあちゃんのお手紙によると、
「サクタくんのお顔を白いお砂糖で描いて、目はほしぶどう、飾りにナッツも付けました」とのこと。
なので、焼くときは本に忠実に、頭の部分にナッツを付けて、後は焼きあがってからの仕上げに。
できあがりは…。

 


じゃーん。
バックにあるのが、本の挿絵です。
似てますか?

 

             ↑ 冷ましてます。                 ↑別々にラッピング。


クッキー(ビスケットじゃなくてクッキーにしてしまいました)は、折れそうだったので
別々にラッピングして、お菓子が入っていた箱にクッションと一緒に入れてから小包にしました。
ところで、「小包」って、なんだかすてきな響きだと思います。

別の絵本ですが、「はじめてのおするばん」に出てくる「みほちゃん」のところにも、
郵便屋さんが小包を届けに来ます。
でもおするばん中だからドアを開けちゃだめ、って言われてるみほちゃんは、
「こづつみ、いりましぇえん!」と言ってしまう、そんなシーンがあったことを思い出します。

そして、小包は茶色の紙に包みたい。
昔の日本の小包も、薄い茶色の紙で包まれていたはず(映画とかでよくみかけます)。
でも私が「小包」で思い出すのは「サウンドオブミュージック」。
「My Favorite Things」という歌の中に
「♪Brown paper packages tied up with strings…」と出てきます。
姉妹の大好きな映画なので、気づくかな…?と茶色の紙に包んでひもをかけてみました。





サプライズにしたかったので、本が甥っ子の手元に届くまでは載せられなかったのですが、
今日、「届いたよ!」と連絡がありました。
自分の顔のクッキーをみて「かっこいい!」と喜んでくれたそうで、ほっとした私。


「ゆうびんサクタ山へいく」、思い出した人も、持ってる人も。
まだ手にしたことがない人はぜひ、機会があれば読んでみてください。

 

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